毎年10月の連休は『NHK全国学校音楽コンクール』通称Nコンの全国大会がNHKホールで開催されます。各地区大会やブロック大会を経て最後の舞台です。
以前は小/中/高のいずれか、もしくは複数の入場券が当たったのですが、残念ながらここ数年は全く当たらなくなってしまいまして、時間の許す限りテレビ中継やネット配信等ツールを活かした鑑賞をしてきました。
今年はご指導されている先生のご厚意で数年ぶりに中学校の部の会場に足を運ぶことができました。中継でのヨリ&ヒキの映像の見やすさは有りますが、やっぱり会場での空気感や緊張感は違いますね。そして、コールをされてひな壇に入場して、課題曲後の並び替えやメンバー替えでの移動など、一連の所作も私は興味深く見てしまいます。与えられた制限時間いっぱい全てが集大成なんだなと思いながら見ていると、その”音の鳴っていない空間”にもじわっときてしまったりするのです。
思えば初めて会場で鑑賞したのは数年前の小学校の部でした。全国大会ですから出場校全てが甲乙付けがたい演奏を披露してくださいましたが、その時の金賞の学校がその後に、拙作『かならず かならず』教育芸術社刊/同声二部を、都内の大きな合唱祭で演奏してくださいました。それを知った時は心底びっくりしてその合唱祭の会場に向かいました。「あの全国一位の学校が自分の曲を歌ってくれっるって、、、どういうこと?!?!?」。
その頃はまだまだいろいろ分かってない私は半信半疑でしたが、事前に頂戴したプログラムを拝見して本当に選曲されていることを知りました。
合唱祭の当日に会場で聴いた『かならず かならず』で、恥ずかしながら涙が止まりませんでした。(一緒に行った母が「あなたの曲、初めていいと思ったわ」と。(苦笑)
自作が自分の知らない表情を見せてくれて、自分の中から離れていって、自分以外の方々が歌ってくださるって、こんなにも作り手冥利につきるんだと感じられた貴重な経験でした。
そんなエポックな思い出のある会場に本当に久しぶりに伺えて、またいろいろ、本当にいろいろ思うところがありました。
多くのプレッシャーや時間、行事との兼ね合い、体調管理や多感な時期の生徒さんたちとの関わりなど、音楽の具体的な技術の向上だけではないご苦労は、本当に想像に難くありません。
入場の機会をくださった先生、ご出場の皆さん、ご指導の先生方、心に届く演奏をありがとうございました。
*『かならず かならず』の混声版もございます。コメント欄からお問い合わせください。
オケver.のフルサイズもお問い合わせください。
がんばって弾き語ってくれています。
poro-ron,ver.
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